【コラム】遺品整理を始める前にして欲しいこと
2021.12.23
片付けてしまう前に
自分の大切な親、兄弟、祖父母や親戚、我が子を亡くしたとき。
いつかしなくてはいけない事の中の1つに、遺品整理がありますね。
いつかしなくてはいけない。
だけど、今はまだ、したくない。
そこに生活していた痕跡を、全て消し去ってしまう様な気がして、自分では出来ない。
いっぱい泣いて、涙が枯れるまで泣き続けて。ふとした瞬間にも涙が溢れて。
頭では「そろそろ遺品を整理しなくちゃいけないなぁ」と分かっているのに、心で踏ん切りがつかない。どこか諦めきれない。
私自身も、大切な家族を失った時に、そう感じ苦しんだ1人です。
今、このコラムを読んでる方は、遺品整理を意識している方がほとんどかなと思います。
後悔しない遺品整理が出来る様になる為に、してみて欲しいことがあります。
もう一度、遺品を手にとって、抱きしめ、匂いを嗅いで、そこで生きて生活していた姿を、思いだしてみて下さい。
見て触って嗅いで、そこに確実にあった命を感じて下さい。
全ての遺品を残すことは出来ないからこそ…
片付けてしまう前に、最後に、もう一度。
そんな想いで、かけられるだけの時間をかけて。
ゆっくりと向き合うことから始める遺品整理
きっと、それでも片付けるなんて出来ないよって人もいると思います。
それでもいい。
それでいいんです。
大切なことは、そこにあった命をしっかり感じ、現実を受けとめる事にあります。
なかなか会いに行けなくてごめん
こんなことになるなら、最後にお水、飲ませてあげたらよかった
もっと何か出来た、してあげたかった
そんな苦い想いも、ここでもう一度、噛み締めてもいいです。
遺品整理は、こうして故人の死とゆっくりと向き合うことから始めて欲しいです。
向き合って
向き合って
向き合って
きっと時間が解決してくれる
それでも、すぐに出来なくて、当たり前。
時間が許すだけ、遺品整理が出来る心が整うまで、何度でも向き合えばいい。
時間が解決してくれる時もありますよ。
だから、
遺品整理がいつまでも出来ないでいる自分を、責めないで下さいね。
遺品整理がいつまでも出来ないでいる家族を、責めないで下さいね。
ちゃんと向き合えるまで、少しだけ、待ってあげてね。
大切な人を亡くすって、そういう事なんですから。
次回は、遺品整理をスタート出来そうかな?スタートしようかな?という方へのお話をお届けしますね。
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